53歳女性 悪くしない事を徹底してウツから回復 今幸せです
私は現在53歳の女性です。
自分がうつ病になるなんて思いもしませんでした。
当時私は20代前半。
大学受験の失敗、そのことによる将来を見失ったこと。
そのことに思い悩んで悩み過ぎたことからうつ病を発症しました。
悩みすぎて病気になるなんて聞いたこともなかったのですが…。
こんなことあるんですね。
その時は急に底の無い悲しみに引きずり込まれて、その悲しみの底に足がつかないという感じで。
尋常ではないと感じたので、母に病院についていってほしいと打ち明け、うつ病と診断されました。
お薬を飲むと、悲しみの底が現れた感じでそしてとても眠くなりました。
毎日寝ていました。
少しずつ起きられるようになり、やっと一年以上経ってから仕事を始めました。
とにかく筋力が落ちていたので、体力作りをかねてお掃除を2時間だけから始めました。
でもそもそも掃除がヘタクソだったので結局ウェイトレスでやらせてもらいました。
そこでは何かと病気のことも含めお世話になりました。
そこに2年いて、もう少し長時間働けそうだったのでフルパートに移りました。
今度は工場です。
私の場合、頭が回らなくなっていたので頭を使う仕事は避けました。
7時間はなかなか大変でした。
疲れたり、睡眠不足になるとテキメンに調子が悪くなるのでいつも体調に気を使っていました。
それでもやはり休みは多かったです。
その頃私の希望は「うつ病は必ず治るから」というものだったと思います。
実際にほんとに少しずつだけど回復している実感がありましたし、その希望の火だけを目当てに生きてきたのです。
うつ病は悪くなったり、良くなったりを繰り返してトータルで良くなっていきます。
いまではまだお薬を飲んでいますが薬を飲んでも飲まなくても変わらない感じです。
将来を見失った私ですが、病気をして病気を治すという目標に向かって生きて来れました。
病気が私の人生を作ってくれました。
最初は本当に大変でしたが、病状が落ち着くにつれ遊ぶことも出来るようになり、人並みに友達と旅行に行ったりもできました。
病気になった時は思いもしなかったのですが、私を好きになってくれる人が現れたりして「人生ってホント分からないなぁ」と思ったものです。
今、苦しんでいる方に言えるのは「必ず今より良くなるから諦めないで!」と強く言いたいです。
病気のことを忘れて暮らせる日常。
信じられないでしょうが今、私はそんな日常です。
古傷が時に痛むようにたまにちょっと症状が出ることがありますが、その程度。
どうか信じて。
病気が良くなれば今いろいろ大変なことも解決するのです。