27歳女 職場を変えたことで鬱病から回復 得るものもあった!
私は、以前鬱病でつらい思いをしましたが、今ではすっきり快適に暮らしています。
それでも、鬱病から得たものも大きかったので、お話ししたいと思います。
就職して4年目あたりから、徐々におかしくなりました。
会社に行きたくないのは、最初から。
これはもう、小さな頃から学校に行きたくないのは普通だったので、気にしていませんでした。
お金をもらうのだから、大変に決まっていると割りきって、会社には勤めていました。
しかし、会社の雰囲気というものが、あまりにも自分に合わなかったのでしょう。
常に監視され、電話の一言一言も全てチェック。
自分が責められていなくても、すべての社員に行われていますから、他の人が怒られたり、嫌がらせされているのを見ているのも、辛くなります。
これと言った大きな出来事ではなく、こうした日々の積み重ねが、いつまで続くのかと、未来が見えなくなってしまいました。
ちょうどその頃、胃腸を壊し、ストレスからきているなんてことを知りませんでしたので、胃腸科に通っていました。
ある日、先生に「お腹がすく薬を出しますね。
それから、診断書を書きますから、異動願か、休職をしたらどうでしょう?」と言われ、初めて、自分が鬱病なのだということ、先生に、気を使われていることを知り、ショックを受けました。
即座に思い立ったのは、休職しても、戻ったら同じ日々が待っていること、異動しても、会社の雰囲気は変わらないことです。
ある意味、原因が会社とわかっていたので、先生には「診断書は結構です。
退職します。
」とお伝えして、そのまま会社で退職したい旨を伝えました。
実際には、フェイドアウトしなくても、最後の力をふりしぼれば、きれいにきちんと挨拶まで済まして辞められる程度の余裕があると確信している間に辞めておきたいと思いました。
辞める会社でも、変な評判をたてられたくはないですから。
その頃には毎日、胃腸の薬を含めて17錠の薬を飲んでいました。
抗うつ剤の副作用で吐き気に苦しんだこともありました。
副作用だけ出て、何も楽になりませんでした。
会社を辞めても、働かない選択肢はありませんでした。
元々前向きな性格でしたから、社会生活から抜けるのは嫌だったのです。
就職活動をして、新しい会社に入りました。
雰囲気は元の会社の真逆でした。
それでも、立ち直るまで、7ヶ月ほどかかりました。
新しい会社の雰囲気が、のんびりしていたことで、7ヶ月ほどの期間で済んだと思います。
ある日、職場の方から宝塚の舞台に誘われました。
見たこともないし、人と接するのがつらい時期でもあったのですが、思いきって行きました。
その時、あのきらびやかな衣装を見て、何とも言えない高揚感を覚えました。
正直、鬱病になってから、気力がなく、喜怒哀楽がなくなってしまっていたので、きらびやかな衣装に反応した自分にびっくりしました。
この時、根拠はないのですが、「私、治る!」と思いました。
本当は、いけないのですが、薬を飲むのを止めました。
急に止めたら危険なので、おすすめできませんが、元々全く効果を感じてなかったこともあり、止めてしまいました。
それから、無理やりでも運動しようと毎日縄跳びをしました。
だって、副作用で8㎏も体重が増えていたのです。
それを何とも思わず、こたつでうずくまっていることが、唯一の安心な時だった自分が変だと、改めて気づいたのです。
今思えば、気づいたという時点で治りかけだったのではないかと思います。
皆様にまず第一にお伝えしたいことは、薬を勝手に止めてはいけないということです。
私は大丈夫でしたが、大変危険なことのようなので、おすすめしません。
でも、鬱病の原因環境がわかっていて、変えられるなら、それはすぐにやることです!仕事場は、変えられます。
手遅れになる前に、余裕が少しでもある内に、手を打つことが治ることへの近道です。
ところで、得たものもがあると、冒頭に申し上げました。
それは、鬱病のなったときの感覚と、どういうときにストレスをどのように感じたのかが、体験できたことです。
これを知っていれば、次に同じことが起きるもっと前に対処ができるのです。
「こんな気持ちになったら、危ないな。
」と自分で危険を察知して、避けることが。
それから、周りの大切な人にもアドバイスできます。
大きな収穫だと思ってこれからも生きていこうと思います。