29歳女、通院と転職、ひっくるめていい経験だった
当時は24歳、4年制の大学を卒業して就職した会社に勤めていた頃でした。
その会社は社員約30名、IT系の小さなベンチャー企業でした。
社員は28名が男性で女性は私の他に総務のお局的なお姉様がひとりいました。
仕事自体はしんどくはなかったのですが、若くてコキ使える女性が他にいないからかお茶汲みや来客の対応、書類のコピーや整理など雑用をよく押し付けられました。
同じタイミングで入社した同期の男の子も、気まずかったようで、庇えなくてごめんねとたまに気にかけてくれていました。
私は雑用などは正直いい勉強になるからと自分に言い聞かせていれば平気でしたが、やはり何から何まで自分一人でやらなくちゃいけない場合や誰にも相談できないことが知らぬ間にストレスになっていました。
また、プレッシャーが強く声の大きい上司が苦手で、失敗したらどうしようとか怒られたらどうしようとか思っているうちに、自分なんかダメなんだと自分を責めるようになって鬱になりました。
ある時、自分の上司より少し若い方が転職して自分の会社に入社してきました。
彼は営業ゆえに目利きなのか、私の異変にすぐに気付き声をかけてくださいました。
私が苦手な上司から離れられるように、部署異動の提案をしてくださったりちょっとした言動のかわし方などを教えてくださったりしました。
そうしたら、気持ちが少し前向きになり、本格的に自分の鬱と向き合って上手に付き合っていきたいと思うようになりました。
それからは精神科の病院に通って薬でホルモンバランスを整えたり、ひどい鬱な気分になっても自分で深呼吸したり冷たい水を飲んだりして気持ちを落ち着かせようとすることができるようになりました。
だんだんと症状も落ち着いて、そもそも病院に通うこと自体が億劫になりお医者様と相談して定期通院をやめることができました。
その後、転職をして新天地でバリバリ働くことができています。
当時、誰にも気付いてもらえず自分の気持ちや状況と向き合えなかったら、回復は難しかったかもしれないので、転職してやってきた方には本当に感謝しています。
自分自身は誰に大切にされなくても自分が大切にして守ってあげれるのがいいと思います。
まず1人で苦しい方はどなたか味方が見つかりますように、周りにいなければ病院の先生や看護師さんが頼りになりますので、通院をオススメします。
どうか元気に回復されますように。