現在、パート主婦、娘一人、家族3人で生活しています。これは私が20代前半の頃の話です。私が10代の頃、自分に自信がなく、人見知りでしかも親とはあまり関係性がよくなく、何かと言うとすぐ批判され、私自身を認めてくれないような親でした。でも親の言うことを聞いていればとびきり甘やかしてくれるそんな母親。だから親の前ではいい子でいて、心中は自分が嫌いで、反骨心もあるのに、人前では社交的にもなれない。そんな自分が嫌で性格を変えたいと常々思っていました。高校を出て就職し、北海道の当る占い師に相談し、服飾の販売の仕事に就いてから少しずつ社交性を身につけ何とか人前でも話せるようになったけど、なんだか見せかけだけ。そんな自分も大嫌い。親に批判されてばかりいた自分の性格がそうそう変わるわけでもなく、好きになるわけでもなく、かなりネガティブな毎日を送っていました。そんな20代になった頃、体調を崩し、販売の仕事を辞めて暫くアルバイトでもしようと選んだのはレストランBar接客業でもお運びのウエイトレスなら出来るだろうと軽い気持ちで仕事を始めました。でもこの店、レストランというよりカウンター主体の完全なるBarで、お客も独りでふらっとお酒を飲みに来るようなお店。当然カウンターの中でお客を相手にするには話をしなければならない。当たり障りのない話からトークスキルを磨いていつの間にか人当たりのよい自分に変身した。過去の自分と正反対だった。毎日がお酒と共に楽しくてすごく充実していた。でもそれはお酒の力もあったと思う。お酒を飲んでいる間はテンション上げ上げの自分。飲む前はネガティブな昔の自分。いつのまにかどれが本当の自分か解らなくなり、そんな自分に恐怖を抱きました。でも、どれもありのままの自分を受け入れてから自分自身が楽になりました。この仕事は大変でしたが私にとってとても重要な体験だったと今でも思います。まあ後悔するとするならば、お酒でずいぶん醜態をさらしたのは未だに黒歴史になっています。それもまたよい人生経験かな?それがあるから今の自分があると思っています。