私は35歳主婦でもう時期一児の母になります。現在はすっかり落ち着いた専業主婦の生活をしていますが、大学生の頃から20代の頃は「今したいことをする!」がモットーのように、学業や仕事や千葉の復縁祈祷をしつつも、長期休暇を取っては世界各国を駆け巡ってボランティア活動やバックパッカーを繰り返していました。アクティブに世界中を飛び回るきっかけとなったのは、大学生2年生の頃に、ピースボートというNGO団体の「地球一周の船旅」のポスターを眺めて、なんとなく問い合わせたことでした。その頃の私は、大学の授業以外にバイトくらいはしていましたが、もともと入っていたサークルもやめて、なんとなく日々に物足りなさを感じていました。「何か、今しかできないようなことに新しく挑戦したいな」とぼんやり考えていたところでした。しかし、地球一周だなんていきなり大き過ぎるチャレンジのようにも感じました。ですが、問い合わせた際にスタッフの方から「ボランティアセンターの事務所にぜひ気軽に遊びに来てください!」と言ってもらえたので、本当に気軽に立ち寄ってみたのです。すると、その場所には学生から退職した年代の方々など幅広い世代の個性的なメンバーが集まっていて、特に取り柄のない私を本当にあたたかく歓迎してくれたのです。その、明るく開けた雰囲気がとても新鮮で楽しく、私は、今後地球一周はできるかわからないけれど、まずはボランティアスタッフとして通い始めました。それから毎日のようにボランティアスタッフとして通い、すぐに仲間ができ、徐々に海外への関心も増していきました。思い切って、両親に大学を休学して地球一周の船旅に参加したい旨を相談しました。初めは猛反対されてしまいましたが、何度も説得を続けて、最終的には快く応援してくれることになりました。それからは、本腰を入れてボランティア活動を進め、ボランティアスタッフ割引なども利用することができた上で、遂に地球一周の船旅へと参加しました。約100日間の船旅では、船内でのイベントも、世界各国での現地交流や観光も、どれも本当に刺激的でした。たくさんの人と出会い、たくさんの初めての国の景色を目の当たりにし、各国の食を堪能し、「なんて世界は楽しいのだ!」「なんて人生は楽しいのだ!」と生き生きとしたものでした。忘れられない経験をたくさん積んで帰国した私は、その後の残りの大学生活で、旅で学んだことを研究発表したり、バイトをしてまた旅資金を貯め、新たな国へと一人旅に出掛けたりを繰り返すようになりました。大学は無事に卒業し、社会人として仕事にも就きましたが、どんな仕事をしたいかということや、これからどんな人生を歩みたいかという自分の意志が、その初めての地球一周の船旅で出会った人たちや経験によって、大きく変わったことは確かだと思います。周りの家族や友人たちには、そんなに好きなことばかり優先して大丈夫なの?という目で心配もされましたが、今振り返っても、その時にやりたいと思ったことを思い切ってやりぬくことができた20代があって本当に良かったと感じています。心配をかけた両親にはこれから親孝行をしていきたいと思っています。